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東京医科大学に対する声明文

声  明

平成30年(2018年)12月19日

東京医大等差別入試被害弁護団

団長 河  合  弘  之 


先日,学校法人東京医科大学(以下「東京医科大学」といいます。)は,入学の意向を表明した計49名の受験生等のうち,44人を追加合格にする一方で,一度は,東京医科大学が追加合格の可能性があると通知した5人について,当該5人が入学の意向を示したにもかかわらず,東京医科大学は受け入れの上限を超えたとして改めて不合格(以下「再不合格」といいます)とすることを発表しました。


東京医科大学は,今回,「当時の受験を再現」したとして,新合格者選定名簿(得点調整を行わない本来の点数で順位付けした名簿)において,得点の高い順に,定員75名を充足(ただし,この75名には,新合格者選定名簿においても合格し,かつ,既に在学している学生も含む)するまで,入学意向を示した学生を,合格者であると認定し(以下「新合格者」といいます),新合格者が,他大に入学するなどの理由により,最終的に入学を辞退した場合でも,新合格者選定名簿から,繰り上げ合格者を認定しないと決定しました(以下,東京医科大学の今回の決定を「本件決定」といいます。)。その結果,今回,5人の受験生に再不合格を突きつけました。


しかし,不正があった当時,東京医科大学は,定員75名を充足するまで,当時の合格者選定名簿から繰り上げ合格を認定していたのであり,東京医科大学が,今回の差別行為を行わなければ不合格となっていた可能性が極めて高かった受験生も,この繰り上げ合格により東京医科大学に入学することになりました。


他方,今回,再不合格とされた5人は,新合格者の中から辞退者が一定数生じる可能性があることに鑑みれば,繰り上げ合格を実施すれば,合格と認定される可能性が極めて高いにもかかわらず,本件決定が理由で,不合格とされました。さらに,新合格者の辞退の数によっては,この5人を超えて,多数の受験生が,本来は,繰り上げ合格により合格できたにも関わらず,本件決定のため,多くの受験生がその可能性を最初から奪われたことになります。


新合格者選定名簿に基づき,不正があった当時と同様に繰り上げ合格を実施することで,初めて,東京医科大学は,「当時の受験の再現」を正当に行ったといえるのです。

東京医科大学の今回の措置は,東京医科大学の身勝手な理由で,受験当時,東京医科大学が正当に評価していれば,合格していた可能性が極めて高い受験生の存在を,初めから無いものとしているのであり,「当時の受験の再現」などとは全く言えないどころか,不当な入試の繰り返しを行うものと評価せざるを得ません。


当弁護団としては,東京医科大学の対応に断固抗議するとともに,本件決定を速やかに撤回し,新合格者が入学辞退をした際に生じる定員の空きは,新合格者選定名簿の中から,定員75人(ただし,この75名には,新合格者選定名簿においても合格し,かつ,既に在学している学生も含む)に達するまで繰り上げ合格させるべきであり,直ちにそのための措置を講じることを強く求めます。



以上

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東京医大等差別入試被害弁護団弁護士

河合弘之・白日光・金裕介・大串真智子

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